神村酒造

澄んだ空気と緑豊かな中で受け継がれた技と心を育む


樽熟成泡盛の生みの親♡

沖縄県のくびれの部分に位置するうるま市石川にあります「神村酒造」。

周囲木々に囲まれた静かな場所に蔵はあります。元々は那覇市繁多川という所で創業されましたが、「造り手が気持ちの良い場所でなければ、美味しい泡盛は造れない」との思いから現在の場所に移転しました。いい泡盛造りのために材料だけでなく携わる人の環境まで考えられているなんて素敵ですよね♪

酒造所見学の始まりはコテージで周囲の緑を眺めながら、泡盛の製造工程や神村酒造で造られている泡盛の紹介などをビデオで勉強します。分かりやすいので初めて泡盛蔵の見学に来られる方でも見やすく、実際に蔵の中を見学する際には「これか!」と思えるかもしれません。

見上げると回転ドラム♡

ドラム自体は酒造所であまり違いはありません。大きさが違ったり、数が違ったりします。でも見上げたのは初めてでした笑 写ってる方は杜氏さんかな?いつか杜氏さんからお話聞きたいと思っています⭐︎ 色々なあるある話聞くのが好きなので♡

見学して気づいたことは説明用の掲示物が充実しています⭐︎ 

酒造と関わらない方にとっては聞き慣れない用語や道具が登場するので酒造工程の説明って意外に難しいんです(T T)。それでも写真や図を使って分かりやすく説明されていますよ。字も大きくて見やすかったです。

それでも理解するには難しいかもしれませんが、直接質問できるのも見学の醍醐味です。本当になんでも優しく応えてくれます。

今回の見学で説明して下さった中里陽子さん。泡盛マイスターの先輩でもあります♡ O型水瓶座も共通点です笑 神村酒造の泡盛の飲み方や食べ合わせなど教えてくれますよ。

ここで中里さんから教わった、「かわいく楽しい写真の撮り方」をお伝えします。まず、泡盛を持ってカメラを向けたら&向けられたら、合言葉は...

そう!「あわもりぃ〜」です

いい笑顔じゃないですか!! オススメですね♡

えっと…皆様気づきました? 全然銘柄が写ってない苦笑。さすが中里さん!きちんと「守禮」が見えているのに、私の「暖流」向こう側向いてる〜(T T)。言わないと暖流って事も分からないくらいじゃあないかぁ〜!! 

ちなみに、2回3回と写真撮る場合は、

「おいしぃ〜♪」「おかわりぃ〜♪」ですよ♡

神村酒造といえば2大主要銘柄の「守禮」と「暖流」があります。「守禮」は古来より泡盛の貯蔵方法として有名な甕貯蔵の泡盛です。「暖流」はバーボン樽に貯蔵した泡盛です。



暖ボール!ダンボール!?


今回は「暖流」にスポットをあてて書きたいと思っています⭐︎(ちょいちょいコアになっていきますので難しぃってなったら泡盛飲んじゃってください♡ 体感するのが一番!!)


沖縄戦で県内の泡盛のほとんどが消失し、戦後のアメリカ統治においてビールやウィスキーが飲まれるようになった事で洋酒に押され、泡盛は隅っこに追われていた時代がありました。(それでも泡盛を作り続けて下さった先人には感謝です)そんな苦境の中、ウィスキーの貯蔵方法よりヒントを得て「暖流」は誕生しました。これが樽貯蔵の泡盛の原点になります(^ ^)


って簡単に書いていますが多くの苦労と試行錯誤があったと思います。なにせ、これまで樽貯蔵の泡盛は存在していませんでした。今になって樽熟成の効果を肯定的に評価されていますが、その当時はどう評価されたのでしょうか。当時は区分もなく、原酒を「雑酒」として販売していたようです。樽の香りがしっかりついて香り豊かなお酒だったでしょうね♡ 飲みたいですね〜。

しかし、現在の神村酒造ではリキュールの免許がないため樽貯蔵の泡盛はそのままでは販売できません。ウイスキーやブランデー等と区別するために色を薄くしないと泡盛として販売できないんです。幻のお酒ですね⭐︎

酒税法的には「光電光度計を用いて430ナノメートル(nm)及び480ナノメートル(nm)の吸光度をそれぞれ測定し、その着色度がいずれも0.080以下となるもの」とされています。

(引用:http://www.koosugura.jp/SHOP/169125/list.html)

中里さんからお聞きした「暖ボール誕生秘話」。元々暖流の炭酸割りはよく飲まれる方法だったようです。暖流のハイボールとしてその日もビーチパーティーに登場していたわけですが、とても飲みやすく人気者だった暖流ハイボール。「暖流のハイボール下さい!」「暖流ハイボール下さい!」と呼ばれていましたが、暖流ハイボール好きの方が略して「ダンボール下さい!」とおっしゃったそうです。当時、中里さんは茶色い紙の荷造りでよく登場する、あのダンボールかと思ったそうですが、(初めて「暖ボール」と聞く方も多分「ダンボール」を想像すると思いますが...)その方は「暖流ハイボール」が長くて嫌だったみたいです笑。かなりのじょ〜ぐ〜ですね♪ それから「暖ボール」と呼ばれるようになったとさ⭐︎ 色味も琥珀色で温かみもあってダンボール感はある気がします笑

(引用:https://talisker-online.jp)

バーボンウイスキーの熟成には必ず新しい樽を使うことが米国の法律で定められているので、一度使用したバーボン樽は樽熟成で使用するために海外へ輸出しています。その一部がここ神村酒造でも泡盛の熟成で使われています。アメリカから沖縄に海を渡ってきたバーボン樽、沖縄で泡盛を育てそしてまたアメリカに飛び立って欲しいですね♡ アメリカだけでなく世界に羽ばたいて欲しいですよね。

それから、神村酒造に来たらぜひ味わって欲しいのが「泡盛チョコ」です! チョコトリュフの中に「守禮」と「暖流」が練りこまれていてとても美味しいです。ボンボンとは違って液体がジュワ〜って出てこないので何口か分けて食べれますよ。少しずつ味わえるのもいいです。結構満足する程に守禮・暖流を感じれますので、お子様は食べられません(T T)。お子様でも食べられる焼き菓子もありますのでみんなで楽しめること間違いなし♡



最近、熟成に関して色々調べて考察しています。(以下は本当興味ある方だけ...)

古酒のまろやかさは何で感じるのか、角がない感じは何でなのか、度数が高くても古酒になると舌触りが優しくなるんです。とても気になるんです。そう、元々化学が好きなんですね、化学的に理解したくて♪ って色々調べた途中経過を報告しますね。(下の写真のような分子模型好きだったんですよ。模型も買って水から始まりエステルとか作ってました。数が少なくて大きな分子は作れなかったけど泣。ちなみに写真はエタノールです♡)

(引用:http://www.kingstone.com.tw/toy/book_page.asp?kmcode=3080000006001)

泡盛マイスターの授業で勉強した水の会合。その時イメージしたのはミセルコロイドみたいな感じでした。エタノールは皮膚、特に粘膜には刺激として伝わります。口腔内は粘膜であり、舌でもアルコールは刺激となります。まろやかに感じるのはエタノールが何かしらのベールに包まれているとイメージすると容易に納得しました。なので下の写真のような感じでイメージし、エタノール分子が水分子に囲まれているんだと思ってました。(下の写真はミセルコロイドで油汚れが洗剤で落ちる仕組みを図式化したものです)

(引用:http://manabu-chemistry.com/archives/42988009.html)

でも、おかしい。水分子には電子の偏りがあるし、エタノールにも疎水基・親水基があるし電気的にも偏りはある。そもそも水分子をそこまで固定できるほどのエネルギーって何だ?って思ったんです。液体状態の水分子って凄い勢いで分子運動しているしそれを止めるほどの分子間力はないはず。氷の個体状態だったらちょっと違うかもだけどって考え始めてしまった。それから色々調べていい感じの資料を見つけました♡

(引用:http://www.kitasangyo.com/pdf/e-academy/tips-for-bfd/BFD_31.pdf)

これが何だ?って感じですけど、私にはちょっとした衝撃でした。水のクラスターと表現されていたので分かりづらかったのかもしれませんが、エタノールが疎水基同士で層構造をなしてエタノールクラスター構造を形成して、親水基との間に水分子が層をなしている。これを基本的なイメージとしてあるとまた違ってきますね(自分だけかも)。

そして月日が経つと、エタノールクラスターの間に存在している水の層が厚く安定してきます。そして樽の成分であるコンジェナーという熟成香成分がエタノールクラスターを囲む水の層をさらに安定させるとされています。そう!結局大きな視点でミセルコロイドのような形をとっているんです(笑、結局〜って言わないでください。私的にはすごい発見でした。だから書いたんです)。甕による熟成過程では樽でいうコンジェナーの役目を無機化合物が行っているということですが、それは後ほど調べます。

しかし、泡盛の成分はエタノールと水だけではありません。そのほかの成分んもたくさんあり、それぞれが影響して甘みとなり個性が出ていると思います。それを少しずつでも紐解けたら面白いなと思っています。


今回の見学でお世話になりました中里さんありがとうございました。愛さんもいつもありがとうございます♡ 他のスタッフの方々、イベント等でもお世話になりました♡

見学日:2017年04月11日

文:泡盛マイスター 新里 葵

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世界に誇れる銘酒、泡盛を紹介していくサイト。 泡盛を作っている方々とその思いや酒造所の特徴、泡盛の飲み方と酒肴について また自分にあう泡盛の見つけ方をお伝えします。 泡盛の意外な楽しみ方を模索し提供していきます。

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